家を買うタイミングは結婚する前?後?
2020年03月21日現在独身の人が住宅の購入を考えるとき、非常に悩ましいのは結婚をする前に家を買っても良いかどうかということです。純粋に経済的なことだけを考えれば、なるべく早いタイミングでローンを組んで無理なく返済を進め完済を目指していくほうがリスクが少ないでしょう。また、立地や価格などがお手頃な、いわゆる掘り出し物が市場に出た場合タイミングを逃さず、即決で買ってしまった方が費用は安くなります。
では結婚前に住宅を購入する方が有利かと言うと、必ずしもそうではありません。特に男性の場合、婚活を行う時に家を持っているというのはイメージとして若干有利に働くかもしれませんが、どちらかと言うとリスクの方が大きいでしょう。まず、家があるということは資産の証明になる代わりに、気軽に売ったりできないということでもあります。自分はともかく、結婚相手の転勤などがあった場合には引っ越さなければならないため、逆に生活の重荷になってしまう可能性があるのです。
また、住まいというのはそれぞれの人がこだわりを持っているものですから、環境や広さ、間取りなどが配偶者にとって気にいらないものならば、新居としては不適格でしょう。多くの若者は結婚後に二人で新居を選ぶというイメージを持っているため。最初から住まいが決まっているというケースを敬遠しがちです。
また結婚が決まったからといって、すぐに購入してしまうというのもあまりお勧めはできません。婚姻届を提出した後ならともかく。まだ婚約の段階では婚約解消という可能性もありますし、それによって住宅の購入を取り消すことも難しいためです。現代の日本では離婚の件数も非常に多いため、婚約解消というのもそれほど珍しいことではありません。
早めに購入してローンの完済を目指すというのも現実的ですが、一般論としては結婚相手が見つかってからその配偶者と相談の後に、住宅を購入するというのが無難なやり方です。特に結婚して子供ができれば、出産後の生活というのはかなり不便なものですので、暮らしやすさや子育てのしやすさを考えた家選びが必要とされます。出産後の母親を優しくいたわるような設備や環境が整っている住宅は、同時に高齢者にも優しい家ですので、長く住み続けるにも最適です。
ただし例外として、都心部であったり駅近の立地の良い場所にある住宅であれば、結婚前に購入するのも悪くはありません。自分自身や家族が住まなくても、賃貸に出したり投資用の不動産として持っておけば良いからです。売却するにせよ賃貸に出すにせよ、立地が良くなければ収益を上げられないため、その点にだけ注意して物件を選びましょう。