シックハウス症候群は予防することができる?
2020年04月30日家を買うというのは、一生に一度の大きな買い物だと言われます。それだけに、買った物件に問題があっては目も当てられません。周辺環境や立地なども気になりますが、近年問題となっているシックハウス症候群についてもしっかりと理解し、注意しておく必要があるでしょう。騒音やご近所トラブルも大変ですが、なにより大切な健康を害するシックハウス症候群は、最も避けたいものの一つです。どうすれば、健康的に過ごせる住宅を選ぶことができるのでしょう。
まず最も簡単な対策は、新築ではなく中古の物件を買うということです。シックハウス症候群というのは、壁紙や床材の接着剤に含まれる有機溶剤から有害な化学物質が放出されることで起こります。こういった揮発性の有機溶剤は、時間が経つにつれ化学物質を出さなくなりますので、建ててから数年が経過した住宅であれば、ある程度の安全性はあるといって良いでしょう。もちろんその後リフォームなどをしていれば新たな化学物質が出てくる可能性はあるため、注意が必要です。
さらに安全性を求めるならば、自分自身で建材選びから始めて新築の家を建てることでしょう。シックハウス症候群への対策は進んでおり、化学物質を全く発生しない建材が数多く開発されていますので、そういったものを用いて家を作るようにすれば安心です。ちなみに、家自体が無害であっても家具などに含まれる溶剤からやはり有害な物質が溶け出すことはありますので、家具選びも慎重に行う必要があります。
シックハウス症候群について正しい知識を持った業者を選び、相談しながら家づくりを進めるというのがおすすめです。また家の中にカビやダニなどアレルギー物質があると、それらに反応して家族がアレルギー反応を起こすことがあります。そのため、これらについても対策が必要となるでしょう。もし家が低地にあり湿気がたまりやすいのであれば、吸湿効果のある建材を選択し、床を少し高い位置に上げるなどしてカビや湿気を防ぐのが効果的です。また、ダニや害虫などが嫌うヒノキなどの木材を業者に調達してもらうのも良いでしょう。
家というのは長時間過ごす場所ですので、病気やアレルギーなどを予防してなるべく健康に、快適に暮らせるように工夫することが大切です。間取りや住宅を建てる場所の周辺環境などによって、どういった建材や工法が必要になるかということは異なってきますので、経験豊富で信頼のできる業者に相談し有害物質の発生しない、シックハウス症候群などを予防できる家を作っていきましょう。